矢ノ目糀屋(やのめこじや)は、小さな集落にあった小さな糀屋。
主な仕事は、糀をおこし味噌の元種を作り仕込むこと。
集落の人達は新米ができると、前年の残った米を糀屋に持ち込み糀にして、
家族一年分の味噌を作ってもらい自宅の樽に味噌を仕込んでもらっていました。
昔は、各家々に必ずあった樽におばあちゃんが味噌を仕込み食べていましたが、
近年は色んな住宅事情や核家族化も進み
いつでもスーパーで購入することができるために大きな樽は必要がなくなり、
食べものが溢れている現代、
味噌汁を飲まなくても良い生活へと変化していきました。
このままでいいのでしょうか?
おばあちゃんの仕事だった家族のための味噌作り。
自分で手作りするから安心な食べもの。
身近な発酵食品である味噌を季節の変化とともに楽しんできた豊かな食生活。
職人の技から生まれた道具たち。
家族があるから受け継がれる、くらしの知恵や言葉。
すべて便利な暮らしから失われた「大切なもの」たちです。
矢ノ目糀屋は「大切なもの」をもう一度、無理なく生活に取り入れ、
山形県産の米と大豆から造る本物の味噌を探している方に届けたいと願っています。
矢ノ目糀屋には、受け継がれた黄金比の「五八みそ」の配合と
大切に使ってきた木製樽、手仕事の麹蓋製法で育てる糀作り、
発酵を止めない育つ味噌が残っています。
私たちは、受け継がれた味噌を届け、
暮らしと発酵、家族のための味噌作りも応援します。
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