3.11
この日は、悲しみの日です。
地震や津波で失われた多くの命を、大切に大切に想いたいと思います。
我々が無関心で育て上げた欲望が腐ったものが原発事故です。
解決しなければならない問題が溢れ出し、悲しみにくれることもままならないのは不幸であると思います。けれど多くの方と悲しみながら前進しなければならないのだと感じます。
人と人、自然と人との繋がりが大きく破壊されました。
これほど、自然を恨んだことは無いでしょう。
これほど、自然の中で活かされていると気付かされたことは無いでしょう。
これほど、自らの手で解決できない技術に、叩きのめされたことは無いでしょう。
これほど、自然を穢してはならないと感じたたことは無いでしょう。
これほど 、人間の愚かさに立ち返れたことは無いでしょう。
これほど、無関心が問題を作り出していたことに気付けたことは無いでしょう。
人と人、自然と人との繋がりを大きく見つめ直させられた1年でした。
人はいつでも修復出来ないダメージを自然にあたえ、それを教訓にするのだと言い、新たな悲しみを生み続けてきました。
3.11はその逆かもしれません。
自然によって、修復出来ないダメージを人間や人間の作った原発に与え、学べと教えているのかもしれません。けれど、自然も同様に傷つき、自然だけ、人間だけが傷つくことは無いのだとも気付かせてくれている気もします。
環境共生型の農業を営む小規模な農家と共に歩んできたアースデイマーケットは、土と自然の声を聴く方と、その話を聴きたい方とを結びつけてきました。共生とは生易しいものでは無いけれど、これほど素晴らしい生き方は無いのだと野菜や果物、やオーガニックなものの手渡しを通して伝えてきました。
人間同士も、自然に対してもフェアである交流が大事なことだと、離れ過ぎては見えなくなってしまう価値を再発見する機会を作ろうとしてきました。
明日からの2日間、日比谷公園の一角を借りて、小さくですが、今回の被災地や被災地を復興するために力を惜しまなかった生産者はじめ出店者のほんの一部の方々とですがブースを設けます。
われわれが参加する意義は、これまで通り生産者と消費者の直接話せる場を作ることです。
我々は自らが食べるもので出来ている、その我々でできている社会、世界。
何を食べ、何を使い、何を理解し、何を目指せばいいか、これからもみなさんと学び合う場を目指します。
ぜひ話かけに来てください。対話のできる限りの可能性で世界を作りましょう。
http://www.peaceonearth.jp/