東京朝市 アースデイマーケット EarthDayMarket

蜂と蚕と農業と

事務局の冨山です。

我が家の2歳児は朝食の最近の定番はハニートーストです。

ここ最近、世界的に蜂が大量に失踪している状況らしく 蜂群崩壊症候群というのがしきりに話題に上っています。マーケット実行委員会だったメンバーもこの状況を危機的に感じ、NPOみつばち百花を立ち上げ、この活動に専念されております。農薬や、遺伝子組み換え、遺伝子を先に残せない種、電磁波など複合的な要因では無いかと言われているようですが、原因の究明を待たずして、世界の受粉を待つ植物やその恩恵を受ける全ての動植物に危機が訪れているような怖さを感じます。

機を同じくして「養蜂と農作をしています」という農家さんから、出店の希望を頂くことがちらほら増えました。まだ、生業とする方々がこうして声をかけてくださると、ほっとします。みなさんとお話していて気づくのは、「農薬を使うと蜂が死んじゃうから、うちは無農薬にしてるんです」と口を揃えます。今日出店の御相談を受けた群馬の桑の葉茶の製茶屋さんもまた、「お蚕さまに食べさせる桑に農薬は使えない。だから無農薬です」と話してくれました。農薬という言葉はあまりにも乱暴なくくりかもしれませんが、農家さんも何は大丈夫で何は虫を殺してしまうという話しではなく、「農薬は」と話します。それは細かい薬剤名を僕に伝えてもわからないだろうという配慮だけでは無い、彼らだからこそ知っている感じている言葉なのではと思いました。

生物多用性という言葉を思い浮かべた時、こんなことを感じました。

自分の中にも否定しきれない、何かを殺さなくては生きていけないという考え方と、これからの何かが密接に関係し合って生きていかないと、自分も生き残れないということを自覚し、共有し合う必要性から生まれた言葉だと思いました。命を奪いながら、命と共に生きる。このバランスを見つめていく言葉だと思います。

今年始める田んぼの話しは先日書きましたが、たくさんの生き物にどう活かされて、もしくは奪いながらお米が出来るのか、つぶさに見届けたいと思いました。

2010年03月12日 19:26:15