アースデイマーケット実行委員会メンバーのトージバ神澤(かんざわ)です。
トージバは、アースデイマーケットの運営以外に、大豆の種まきから収穫〜味噌仕込みを行う「大豆レボリューション」や里山で問題となっている竹害を解決すべく新たな竹の活用提案をする「バンブーファクトリー」など。。「都市と農村をつなぐ」テーマに活動しています。
今回は、アースデイマーケットでお馴染みの「竹テント」の開発ストーリーを紹介します。
アースデイマーケットは2006年4月に代々木公園で産声を上げました。当時、手探りでイベント開催をしていく中、テントはレンタル会社から借りて、経費節約のため設営もスタッフ自ら行っていました。しかし、この設営作業が思いのほか重労働で、しかも運営が営利目的でないので経費的にもテントのレンタル大きな負担でもありました。
そこで、実行委員会の中からトージバに竹でテントを作れないか? という話が出てきました。
ちょうどトージバの仲間の居る成田で竹を使った取り組みを何かはじめようと思っていた矢先だったので、
2名のメンバーで製作を開始しました。
2006年9月に、第一作目の試作竹テントができました。
出店者の方たちに意見を伺いながら、その後、試行錯誤を繰り返し、
2007年4月のアースデイ東京2007に16台の竹テントがデビューしました。
竹は、成田の竹林から切り出した真竹を使い、コストを掛けずにできるものが大前提なので
金具パーツは建築やビニールハウスに使うパーツなどを流用。天幕シートはブルーシートの白いものを使いました。
アースデイ東京の会場では「竹の雰囲気が和風でいいですね〜」など評判も良く手応えを感じ、
その後、急ピッチで増産を進め、50台の竹テントを完成させました。
完成から2年半経ったいまではアースデイマーケットの雰囲気作りに欠かせない存在だと自負していますが、
次のステップとして、レンタル事業も始めました。アースデイマーケット以外にテントが必要なイベントに貸し出しをしています。
http://www.ichiryu.net/bamboo/
今後、パーツの改良や組み立てやすさの追求などはもちろんなんですが、
NPOの使命として、各地域で問題となっている竹を使って、その地域に人たちが、
自分たちの使う竹テントを製作するのを指導することで、お手伝いしていきたいと思っています。
現在、実際に多くの相談をいただいていて、製作作業も始まりそうです。
単なるモノ売りの場ではないアースデイマーケットは、竹テントを使うことで、
新たなヒトのつながりを生み、都市と農村もつながっていきます。
アースデイマーケット実行委員会 トージバ 神澤則生