カメラマンの田中です
ここ数ヶ月ある本の制作のため農家さんの取材に出かけています。
取材先はアースデイマーケットに出店している方に限らないのですが農薬や化学肥料に頼らず農業をされている方々です。
今までももちろん田畑に出たことはあったのですが基本的に遊びでした。これだけ数多くの現場に出向き農家さんの話をじっくり聞き田畑を見せていただくというのははじめての経験でした。
マーケットを運営する一人、カメラマンの端くれとしてアースデイマーケットに出店なさっている農家さんたちの姿をどう皆様に伝えられるか?ああでもないこうでもないと考えてきたのですが今回の取材を通じでようやく取っ掛かりのようなものはつかめたような気がしています。
「持続可能」とか「環境になるべく負荷をかけない」といった言い方をアースデイマーケットの主旨としているわけですが現場に足を運ぶほど僕はそのいい方になんとなく違和感を感じていました。といって他にふさわしい言い方を思いつくわけではなかったのですが今回がんばって考えてみました。
「環境と積極的にやりとりしていく農業」(いまいちかなあ)
環境とは土、水、種、雑草、病害虫、天災など自然環境だけの意味じゃないです。お客さん、流通業者、近隣の農家さん、行政、農協、家族、はたまた僕のような取材に来る人間などなど関わり合いになるすべての事・物・人です。
持続可能とかなるべく何々という言い方はどこか禁欲的で静的な感じがするけれども農家さんは図太く(もちろん良い意味ですよ)ダイナミックで人生を楽しもう楽しもうと貪欲です。面倒なこといやなことも視点をずらして解釈することで次の糧にかえてしまいます。そう、文字通り実際に「糧」にしちゃうんですよね。
農薬や化学肥料に過度に依存することは自己の意志だけで制御可能な領域を増やそうとすること、これは自分と外界との関わりを絶って関係性を単純化していくことです。
「農薬や化学肥料に依存したんじゃ考えるところなくてつまんないんだもん」
って実際におっしゃっているわけじゃないんですけど笑、こんなふうに僕には聞こえました。
ここまで考えてきて何故皆さんアースデイマーケットに出店してくださるのか?(準備も大変だし、かといってそんなに儲かるわけでもないのに)理解できてくるような気がしました。
そんな農家さんたちの生き方に触れられて読むだけで元気になれる本、来月完成します!
本の詳細は次回をお楽しみに!
(じらしているわけじゃなくて僕もまだ知らないんです)
ということで本の宣伝第一弾でした笑